旅行プランの考え方

北海道&東日本パスを使った旅行プランを考える場合、JR 北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行・富士急行線の普通・快速列車などが連続した7日間乗り降り自由という条件を上手に活用したプランを考えてみたい。まずは北海道&東日本パスにおける旅行プランニングのコツを幾つか挙げてみよう。


JAPAN TRAVELER的 旅行プランニングのコツ

*値段の元を取ることばかりを考えない
もともと北海道&東日本パスはJR 北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行・富士急行線の普通・快速列車などが連続した7日間乗り降り自由で10,000円という格安のきっぷだ。東京から札幌までの片道利用だけでも十分に元が取れる。

きっぷの元を取ろうとばかりに、ひたすら列車に乗り続けるというプランを考えると、ただひたすら列車に乗るだけという旅行プランになってしまいかねない。せっかく7日間もの有効期間があるのだから、途中下車しながらゆっくりと旅を楽しめる行程を考えてみたい。

*東京札幌間を移動するなら東北で宿泊することも考えてみよう
北海道&東日本パスで旅行することを考えた場合、一部の列車を除いて基本的には普通・快速列車で移動する時間が多くなる。例えば東京から北海道へ最短時間で向かう場合、どうしてもひたすら列車に乗り続けるという行程になってしまうだろう。しかもこれが往復になってしまうと、長時間列車に乗ること自体に至福の喜びを感じる人を除けば、体力的にも精神的にも相当きつい旅行プランになってしまう。北海道&東日本パスは移動距離を競うきっぷではない。

そうであれば、例えば東京から北海道へ向かう途中、1日で青森へ移動して札幌行きの夜行列車に乗るよりも、東北のどこかで1泊して札幌行きの夜行列車の乗ったほうが、旅行行程にかなり余裕が生まれる。例えば東北本線沿いを北上していくのならば、仙台一ノ関花巻南温泉郷盛岡あたりで1泊するのがおすすめだ。そうすれば白河や福島、白石、平泉、盛岡などで観光ができるし、どこかのローカル線に少し足を伸ばすことなどもできるだろう。往路または復路で航空機を使うなら、東北で数泊し、北海道&東日本パスの有効期間最終日に札幌、あるいは東京に到着するプランもおすすめだ。

*旅先の途中で一箇所を拠点としたプランを考えてみる
このきっぷは青春18きっぷと違って、有効期間が連続した7日間となっている。なので1日につき○○キロ以上乗らなければ値段の元が取れない・・・というようなことは無い。それならば、旅先の途中で一箇所を拠点としたプランを考えてみてはいかがだろう。

例えば東京から札幌への片道旅行を計画し、飛行機で帰るというプランを考えた場合、仙台あたりで2、3泊して松島や山寺、鳴子温泉、山形方面など、仙台近郊へ日帰りで足を伸ばす。そうすれば昼間は荷物を宿泊先に預けて身軽に観光できるし、時間的な余裕ができて観光も充実したものになるだろう。あるいはどこかの温泉宿で2・3泊のプチ湯治を楽しんだり、海岸沿いの町で2・3日自由気ままに過ごすのもいいかもしれない。

*夜行列車の上手な利用方法を考えよう
北海道&東日本パスを利用する上で最も便利な夜行列車は、青森と札幌を乗り換えなしで結ぶ夜行急行列車「はまなす」であろう。青春18きっぷなら青森札幌間の移動にやや難儀するが、急行はまなすであれば夜間に乗り換えなしで移動できるし、宿泊費や時間の節約にもなる。

急行列車に乗車する場合は北海道&東日本パスの他に急行券が別途必要だ。指定席や寝台車を利用したいなら、さらに指定席券や寝台券を追加しよう。指定券、寝台券は駅の窓口などで列車運行当日の1ヶ月前(午前10時00分)から発売している。急行券も駅の窓口で購入できる。

その他、この夏には臨時列車として新宿と新潟間を結ぶ臨時快速「ムーンライトえちご」(全席指定)や臨時急行「能登」(北海道&東日本パスでは上野~直江津間が利用可能)、中央本線を走る臨時快速「ムーンライト信州」(全席指定)などが運行される。運転日は時刻表などで確認しよう。本州内は夜行列車に連泊して宿泊費を抑えることも可能だが、夜行列車の運転区間が限られているので、同じ場所を行ったり来たりの旅行になってしまうし、体力的にも厳しいものがあるだろう。

また、北海道内完結の夜行列車は現在、一本も運行されていないので、数日間北海道を回る場合は、どうしてもどこかで宿泊する必要が出てくる。事前に北海道の宿をネットで予約しておくと良いだろう。
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