4/13 浜離宮恩賜庭園


旧芝離宮恩賜庭園からゆりかもめの高架下を浜離宮恩賜庭園へ向かって歩く。正面に見える2棟の超高層マンションは東京ツインパークス。高さ165m、地上47階建て。

@ 港区立イタリア公園
@ Italian Park

東京ツインパークスのふもとにあるイタリア公園。芝離宮から浜離宮への道沿いにある本格的なイタリア式庭園で、彫刻や噴水はイタリア製のものを使用している。芝離宮から10分ほど歩いて浜離宮へ。

@ 浜離宮恩賜庭園
@ Hama-rikyu Gardens

浜離宮は新橋と浜松町の中間付近に位置する公園で、東京湾の海水を引き入れた潮入の池を持つことが大きな特徴。1654年に徳川家が海を埋め立てて別荘を建てたことに始まる庭園で、徳川家斉の時代にほぼ現在の姿の庭園が完成した。
明治維新後は皇室の離宮となり、名称を浜離宮とした。関東大震災で大きな被害を受け、さらに戦災で園内のほとんどの建物を消失してしまったという。その後、整備の後に1946年(昭和21年)から一般公開されている。


最近、浜離宮は外国人観光客に評判が良いらしい。庭園が日本的な要素を持っていることはもちろんだが、汐留地区の超高層ビルを一望できるのも大きな魅力だろう。


潮入の池(大泉水)に架かるお伝い橋を渡る。長さ118m、総檜造りの橋。橋の上は日本人ガイドが引率する西欧系外国人で賑わっていた。
正面左手の建物は汐留芝離宮ビルディング(高さ130m)、右手の建物はアクティ汐留(高さ185m)。アクティ汐留は56階建ての賃貸マンションで、682戸を有する。


潮入りの池は潮の干満によって趣きを変えるという。池にはボラやセイゴ、ハゼ、ウナギなどの海水魚が生息している。勝どき・月島方面も近年になって続々と超高層マンションの建設が進んでいる。


潮入の池の近くにある富士見山に登ってみる。桜が綺麗だ。


富士見山からは潮入の池と汐留シオサイトの超高層ビル群を一望できる。日本的な庭園と近代的な超高層ビルとの対比の妙がとても魅力的だ。後からやってきた西欧系外国人の団体もこの風景を満喫している様子だった。


潮入の池と中島の御茶屋、汐留シオサイトの超高層ビル群。
正面手前に見える超高層ビル群は左手から「東京ツインパークス」(2棟・165m・47階建て)、「日本通運本社ビル」(136m・28階建て)、「東京汐留ビルディング」(174m・37階建て)、「電通本社ビル」(210m・48階建て)。
ビル群に太陽の光が良い感じで当たり、景色に映えている。


園内の桜はまだまだ綺麗に咲いている。しかしこの時期でも東京で桜が見られるとは、予想外の幸運だった。






桜と汐留シオサイトの風景は見事。外国人観光客に人気の理由がよくわかる。


浜離宮の東側は東京湾。


潮入の池の水面に超高層ビル群の影が綺麗に反射している。


東京湾とつながる横堀水門。東京湾の水位の上下にしたがって水門を開閉し、池の水の出入を調整している。

浜離宮には水上バスの発着場があり、浅草や両国、お台場海浜公園、葛西臨海公園などに行くことができる。水上の交通アクセスは非常に良好だ。


菜の花の花畑。これは強烈なインパクトの景観だ。自然豊かな場所の花畑も良いが、背後に超高層ビルが建ち並ぶそばの花畑も素晴らしい。近代的な超高層ビルと菜の花畑が見事に調和した風景は、都会の中に多くの自然が残る東京の魅力を凝縮しているかのようだ。このような風景は日本の大都市はもちろん、世界の大都市でも中々ないだろう。


天気も良いので庭園散策には最高の日だ。




大手門近くの三百年の松付近は外国人観光客で賑わっていた。この松は今から約300年前、六代将軍の徳川家宣が庭園の大改修をしたときに植えられた。

こうして中の御門から大手門まで浜離宮をぐるっと一回りしたが、訪れている人の半分以上は外国人観光客だった。確かにこの庭園の風景はとても魅力的で、世界の大都市には多種多様の庭園があるが、浜離宮は世界中の人に自信を持っておすすめできる庭園だと思う。

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