4/7 石神の丘美術館

いわて沼宮内駅から10分ほど歩いて岩手町立石神の丘美術館へ向かう。その前に隣接する道の駅「石神の丘」のレストランで軽く朝食兼昼食を取ろうと思う。ちょうど営業時間が始まって間もなかったようで、その他に客はいなかった。ここで「石神ラーメンセット」を注文する。


Ishigami ramen set (650 yen)
650円でこの内容。味も中々良かった。

@ 岩手町立石神の丘美術館
@ Ishigami-no-oka Museum of Art

Ishigami-no-oka Museum of Art
食後は隣接する石神の丘美術館へ向かう。ちょうど企画展「いわてに残る 友情の人形展」が開催されていた。観覧料金300円で企画展と屋外彫刻の両方を見学できるという。

まずは企画展を見る。展示内容はとても良かった。1927年(昭和2年)に日米友好と平和を願って米国からやってきた友情人形、つまりは「青い目の人形」のうち、岩手県に残る18体が一堂に会するという企画である。「青い目の人形」は話で聞いたことはあったが、これだけの数を実際に見たのは初めての経験だ。

人形のひとつひとつには発見当時の新聞記事などが添えられており、どのような運命を辿ったのかがよくわかる内容だった。当時、友情人形は13,000体が日本にやってきて、全国各地の小学校や幼稚園に送られたというが、2010年4月1日現在、所在が確認されているのは328体にすぎないという。

人形が失われていく当時の新聞記事も紹介されていたが、衝撃を受ける内容だった。戦争当時、人形をどうするか、多くの小学生から意見を募ったという。その内容は非常に具体的で、当時の小学生がここまで残酷なことを考えるのかと強い衝撃を受けた。それが当人の本心だったのか否なのか、それは私にもわからない。しかし、戦争は老若男女に関わらず、こうもあらゆる人々の考えや行動をおかしくしてしまうものなのかと思った。



さて、企画展を見終えたので、屋外彫刻を見に行く。ここはとあるNPO法人によって「恋人の聖地」に認定された場所らしい。


Outdoor theater
こちらは野外劇場。


Ishigami-no-oka Museum of Art
岩手山展望台付近の雰囲気。しかし、恋人の聖地に認定されている割には、随分と寒々しい屋外美術館である。もっとも、季節によっては印象も違うのかもしれないが。


Mt. Himegami Observatory
姫神山展望台からはおおよそ毎時20分と40分に新幹線が見えるというので、その様子を見てみた。ちょうど八戸行きの新幹線が発着するところだった。





この屋外美術館は彫刻作品が点在する里山の公園を歩いているような感じで、個人的にはあまり印象に残るものではなかった。やはり季節によって随分と印象が違うものなのであろうか。ちなみに屋外彫刻のみを見学する場合、入館料は大人100円である。春の平日ということもあって、見学者はほとんどいなかった。

屋外彫刻を見終え、寒空の下、いわて沼宮内駅へ戻ることにする。この季節にしては随分と気温が低い。
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