4/8 女川町

@ 女川町
@ Onagawa Town

女川駅前は大勢の学生や生徒で賑わっていた。それにしても地方の駅や駅前は、随分と若者で賑わっているものだ。駅を後にし、女川港に向かって歩いてみる。


女川港の近くに立っていた高村光太郎の文学碑。高村光太郎の文学碑としては、日本で一番大きいものだという。


Onagawa Port
夕暮れの女川港。この風景を見ていると、なんだか随分と果てのほうに来たような感じがする。旅情が感じられる風景だ。
この海の先には女川町の離島である出島、江島という2つの島がある。シーパル女川汽船という船に乗れば、これらの島を訪れることが可能だ。この風景を見ながら、次は女川町の離島を訪れたいなぁと思ったのであった。


女川港に停泊中の漁船。

さて、街なかをふらりと歩いて駅のほうへ向かっていると、市街地の一角に観光案内所があった。随分と地味な立地だったが、ここで「女川どんぶり」に関する情報を聞いてみる。すし屋などは、まだ営業時間前のところが多いようで、この近くで安いところを訪ねてみると、「金華楼」という店を紹介してくれた。さっそく、そちらに向かって歩いてみる。

@ 金華楼
@ Kinkaro
女川港に面した中華料理店。夕食には少し早いので、他の客はまだいなかった。早速、「女川どんぶり」のパンフレットに掲載されている「女川ほたてあんかけどんぶり」(800円)を頼む。


おぉ、これはすごいボリューム。値段でこの店を選んでしまったのだが、ここで夕食を取って大正解だった。ホタテもビッグサイズだ。

食事の最中、店内のテレビでは、最近、築地のマグロ卸売場に外国人観光客が大挙して訪れている上、その数が市場関係者の予想を大きく超えているため、一時的に見学を中止することになったという話題が放送されていた。
早朝の築地市場には、見学に長い行列ができるほど外国人観光客が訪れているのだという。その理由には築地市場自体の人気もそうなのだが、クロマグロ関連の話題や、春の休暇シーズンといった要素も重なり合っているのだそうだ。日本の市場というのは、外国人観光客とって、とても魅力的なものに映るらしい。

満腹になったところで店を出る。駅に戻り、隣接する「女川温泉ゆぽっぽ」に行ってみる。

@女川温泉 ゆぽっぽ

女川駅に隣接する町営の温泉施設。駅に隣接する温泉ということで最近話題になっているらしい。という訳でさっそく入ってみる。

自動券売機で入浴券を買おうとして、いきなり驚いた。券売機のボタンには、入浴券500円の他に、「入湯税100円」のボタンがあるのだ。しかもボタンのランプが灯っている。これはいったい何なのだろう。
もちろん、入浴券だけで温泉に入ることはできるのだが、「入湯税100円」のボタンが気になって仕方なかった。自動券売機には、それに関して何の説明も書いていない。入湯税を払いたい人は払う、といったところなのだろうか。

靴のロッカーの鍵をフロントで預けてもらい、浴室へ入る。
ここでまたまた驚いた。1箇所しかない温泉浴槽の壁に、大きな液晶テレビが置いてあるではないか。浴室内にテレビを置いている温泉はたまに見かけるが、ここまで堂々と目立つ場所に置いてあるというのは、初めて見た。
しかし、わざわざ温泉に来て、なぜ風呂で化粧品の宣伝など見なければならないのか。

初日に訪れた「うらうす温泉」の時もそうだったが、公営温泉の脱衣場や休憩室で、化粧品や健康食品のテレビ番組が放送されているというのは、訪れていてあまり気分がいいものではない。

ここの浴場はゆっくりくつろいで入浴していられそうにない。早々に風呂を出て駅に向かった。


女川駅は有人駅だが、この時間は出札業務を行っていないようだ。駅ホームへの階段の途中に、青色の線が引いてある。これは1960年(昭和35年)のチリ地震津波で、階段の青い線の高さまで津波が押し寄せたことを伝えるものだという。当時、女川町での人的な被害はなかったというが、経済的な打撃は大きかったらしい。

# 女川17:47→石巻18:15 (JR・小牛田行き普通列車)
# Onagawa 17:47 ~ Ishinomaki 18:15 (JR, local train, bound for Kogota)

Onagawa Station
あとは仙台に戻るだけだが、ここからの道のりはまだ長い。2両編成の小牛田行きは車掌が乗務している非ワンマン列車。温泉帰りらしい人もちらほら見かけた。


夕暮れの万石浦が中々綺麗だ。内海なので波がなく、穏やかなせいもあるのだろう。

# 石巻18:20→仙台19:41 (JR・普通列車あおば通行き)
# Ishinomaki 18:20 ~ Sendai 19:41 (JR, local train, bound for Aoba-dori)

Ishinomaki Station
石巻であおば通行きの普通列車に乗り換え。行き先の電光掲示板は「仙台・あおば通」行きと表示されていた。日もだいぶ暮れてきた。普通列車なので結構時間がかかる。乗車時間の半分くらいは寝ていた。

仙台到着。駅は昨日と同様、帰宅客で混雑していた。これから列車で帰路に着く西欧系外国人のビジネスマンや、駅のコンコースで談笑する日本人と外国人の中年ビジネスマンのグループも見かけた。ここ近年、仙台はかなり国際化してきているようだ。

今日は随分と歩き回った。明日の朝は今日よりもっと早いので、22時には寝た。
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