プロローグ

Sorry, only Japanese

さて、そもそもこの旅行のきっかけは、AIR DO (北海道国際航空)が4月13日から22日に限り、札幌東京間が最安値で片道8800円であるということを2月上旬に知ったことに始まる。

札幌から東京までは久しぶりに列車の旅を楽しんでみたい。この時点では春季の「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」の発売が未確定であったが、とりあえず4月13日の東京→札幌間の航空券を先に予約することにした。その後まもなく、今年の春も「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」が利用できることを知った。仮に発売されていなければ、たぶん普通に無割引の片道乗車券を買っていたことだろう。

そうなれば、次は東京方面への旅程をどうするかである。ひたすら普通列車や夜行列車などで移動するような旅行は避けたい。青春18きっぷなどを使う旅行は、どうにも移動偏重型の旅行にはまりがちだ。色々と検討した結果、従来の移動中心型の旅行を改め、1日あたり・1回あたりの移動距離もなるべく短くし、仙台と東京でそれぞれ3泊する滞在型の旅行をすることにした。


せっかく久しぶりに旅行するのだから、ある程度は目的を持った旅行がしたい。というわけで、

・東京を中心に外国人観光客の様子を見る
・平泉の中尊寺を訪れる
・浦戸諸島の島めぐりと松島探訪
・鳴子温泉で湯めぐり
・各地で桜を見る

...などといった目的を定めた。

その中でも「外国人観光客の様子を見る」というのは、今回の旅の最大目的のひとつと言ってもよいだろう。漠然とした目的のように思えるが、ここ近年は日本の様々な文化や観光資源が世界中から注目されているのは間違いない。

北海道も近年は韓国や中国、台湾、香港、シンガポール、タイなど、アジア各地からの観光客が増えているし、特に最近は西欧などからの観光客もしばしば見かけるようになっている。
しかしながら最近気になるのは、北海道の役所や旅行関連会社、マスメディアの一部が「中国人富裕層を獲得せよ」と盛んに騒いでいることである。北海道の一部がロケ地となった中国映画のヒット以後、その傾向は顕著になっている。確かに現段階において、中国の経済成長は著しいものがあるし、富裕層の客単価も高いであろうが、北海道を訪れる観光客は中国に限らず、特定の富裕層だけではない。それにもかかわらずである。
私はそのような傾向が、最近、特に顕著になってきていることに違和感を感じざるを得ないのであるが、どうやらこの傾向は当分の間、続きそうである。

さて、そうであれば、現在、世界各地から観光客が多くの観光客が訪れているであろう東京は、一体どのような感じになっているのだろうか。前回東京を訪れたのは2008年4月であったが、色々と報道やネット上の情報などを見る限り、恐らくこの2年で東京を訪れる外国人観光客の様子はかなり変わっているようである。私の学生時代と比べれば、この5年間で取り巻く環境は相当変化しているかもしれない。

しかしながら、百聞は一見に如かずである。というわけで、今回、東京では主に、外国人観光客が訪れそうな場所、注目されている場所を中心に観光することにした。


今回の旅行では、札幌から東京までの片道は、おなじみの「北海道&東日本パス」を使用する。初日の夜は青森行きの夜行急行「はまなす」に乗ればよいので、とりあえず初日はきっぷを有効に活用するために、札幌近郊を列車とバスで回ろうと思う。
Share on Google Plus

About booksjourney

    Blogger Comment
    Facebook Comment