4/9 鳴子温泉

この日は午前5時に起床。今日も天気は良さそうだ。早朝の仙台駅コンコースには、朝帰りの人がちらほらいる。

# 仙台6:00→小牛田6:44 (JR・普通列車一ノ関行き)
# Sendai 6:00 ~ Kogota 6:44 (JR, local train, bound for Ichinoseki)

Sendai Station and local train
6時発の一ノ関行き普通列車は学生時代に2回乗車したことがある。当時は国鉄型車両の6両編成だったが、E721系に置き換えられ、編成の長さも4両になったようだ。それにしても朝から結構乗客がいる。

# 小牛田6:47→鳴子温泉7:47 (JR・普通列車鳴子温泉行き)
# Kogota 6:47 ~ Naruko-onsen 7:47 (JR, local train, bound for Naruko-onsen)
小牛田では3分接続で鳴子温泉行きの普通列車に乗車。仙台方面から乗り換えた高校生も少なくない。陸羽東線は昔に一度乗車したような気がするのだが、記憶が全くもって定かでない。そのときは新庄方面から列車に乗って、途中の鳴子温泉で乗り換えたような気がするのだが、写真は残っていないし、恐らく乗っていたとしても全区間で寝ていたはずで、車窓の記憶は全くないのだ。


という訳で、今回はしっかりと車窓を見ておくことにしよう。

列車は2両編成のワンマン運転だが、列車には添乗員が乗務。次の停車駅である北浦では対向列車とすれ違い、かなりの数の高校生が乗車。古川でも大勢の高校生の乗降があった。古川でも大勢の高校生を乗せた対向列車とすれ違ったが、これはかなりの賑わいだ。

古川の次の駅である塚目(つかのめ)からも大勢の高校生が乗車。西古川でも再び対向列車とすれ違うが、反対側の列車も結構賑わっている。陸羽東線は一ローカル線だと思っていたのだが、そんなことは全くなさそうだ。朝はどの列車も学生で賑わっているし、本数も比較的多い。確かに車窓はローカルな風景が多く広がっているが、本州のローカル線の通学風景を北海道のローカル線の感覚で考えてはいけない。

駅前に城跡が残る有備館でも高校生が結構降りていった。ここから先は高校が無いようで、車内の乗客は少なくなった。周辺に畑が広がる小さな無人駅、上野目では通学の小学生一人と列車の添乗員が降りていった。無人駅で列車の添乗員が降りるというのには少し驚いたが、この添乗員は次の池月ですれ違う対向列車に折り返し乗車するようだ。

車内はさらに空いたので、これで通学風景も終わりかなと思ったら、鳴子温泉のひとつ手前にある鳴子御殿湯から通学の小学生がたくさん乗車してきた。ホームでは一人の女性が小学生を見送っていたが、どうやらこの方は鳴子御殿湯駅の駅員を勤めている方らしい。


Naruko-onsen Station
7時47分、列車は鳴子温泉駅に到着した。この30分後にも鳴子温泉駅には下り列車が到着するが、こうして乗車してみると、その理由がよくわかった。


Naruko-onsen Station
鳴子温泉駅の待合室。壁には大きなディスプレイがあるが、テレビとしては使われていないようだ。これは何のためにあるのだろう。


Around Naruko-onsen Station
鳴子温泉駅の待合室から眺めた駅前風景。山がちの地形に数多くの温泉ホテルや旅館などが建っている。
さて、さっそく鳴子温泉の湯めぐりをしてみよう。

@ 滝の湯
@ Takinoyu Spa

Takinoyu Spa
駅から5、6分歩いた場所にある共同湯。建物自体はつい先日に改装工事を行ったようで、小奇麗な雰囲気だ。入浴料は150円で、自動券売機で入浴券を買う。入浴したときは2人の先客がいた。浴室には2つの浴槽があり、手前の大浴槽は無色透明の熱い湯、奥の小浴槽は白濁したやや温い湯だった。
どちらもお湯が素晴らしい。あまり広い浴槽ではないので繁忙期は混雑しそうだが、快適な入浴が楽しめそうだ。入浴客は途中から私ひとりだけになり、貸切状態の温泉を存分に楽しめた。やはりこういう温泉は閑散期の平日に訪れるのが良いのかもしれない。

すっかり温まったところで温泉を出て、いったん駅に戻る。そして駅の観光案内所で「湯めぐりチケット」を購入。1枚1200円で、6枚の入浴シールが付いている。
1枚あたりのシールは現金に換算すると約250円分なので、例えば入浴料が大人500円の施設を利用する場合、このシールを2枚使うと400円で入浴できる計算になる。

さて、次は午前9時から営業の温泉旅館に行こうと思い、そちらへ歩いてみる。ところが、館内に入ってフロントで何度呼び鈴を鳴らしても、すみませんといっても、全く反応が無い。どこか遠くから声は聞こえてきているのだが・・・。
しかし、何分待っても全く反応がない。これでは単なる時間の無駄だと思い、ここでの入浴は諦めることにした。先ほどの声は外から聞こえているようで、どうやら館内には誰もいなかったみたいだ。だが、日帰り入浴を受け付けている温泉旅館がこのようなことでは困る。こういうことは実際に行ってみないとわからないものだ。

列車の発車時間まではしばらく時間があり、そうなると、ほかにこの周辺で入浴できそうな温泉は早稲田桟敷湯しかない。当初はここにいく予定はなかったのだが、とりあえず行ってみることにした。

@ 早稲田桟敷湯
@ Waseda-sajikiyu Spa

Waseda-sajikiyu Spa
鳴子温泉駅から徒歩3分の場所にある共同湯。滝の湯と並んで、こちらも鳴子温泉では有名な存在だ。ここの入口がドアの中にドアがあるという、変わった構造だ。どこかの日本建築でこのような構造を見たことがあるが、本当にここが入口なのかと思ってしまった。それでも階下から「どうぞ~」という声が聞こえたので、階段を下っていく。建物は道路側から見ると1階建てのように見えるが、地形の関係でこの下にも階がある。

本来の入浴料は530円だが、湯めぐりチケットはシール2枚分なので、このチケットを使うと実質的には400円で入浴できることになる。貴重品などはフロント近くのロッカーに預けるように案内された。ちょうどもう一人の入浴客の男性がやってきたようだ。

浴場はやや熱めの浴槽1つと、やや温めの浴槽が2つある。結局、入浴客は私ともう一人の男性だけで、これはほぼ貸切状態だ。天井は随分と高いが、古さも感じた。現在の建物は1998年に出来たらしいが、浴場の天井に関しては、建築から20~30年くらい経っているのではないかと思うほどだった。

お湯は肌にまとわり付くようで、感触は中々良い。ここの風呂でくつろいでいると、先ほどの男性が話しかけてきた。地元に住んでいる方なのだそうだが、ここに来たのは初めてだという。ここは若い人の入浴客が多いようで、休みの期間などはかなり混雑するらしい。
しばし旅の話で盛り上がり、鬼首温泉や瀬見温泉などもおすすめなのだと言っていた。鳴子温泉の共同湯は混雑すると中々大変なのもしれないが、このような閑散期の平日であれば、全く問題はなさそうだ。むしろ、こういうところは閑散期に訪れたほうが、ゆっくりできて良いと思う。

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